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厚生労働省のデータによれば、企業の退職金は、年に約2.4%ずつ減少しています。
このペースが続くと、いま40歳前後の方が定年を迎える頃には、退職金は平均1,000万円を切ることになります。
最近では、退職金の制度自体がないという会社も増えています。退職金に加え、年金の受給水準が下がる可能性も考えておきたいところです。
働く世代が将来豊かに暮らすためには、現役時代から資産運用をするなどして、将来に備えておくことが必要でしょう。
かつては、老後の資金を銀行預金で貯めながら増やすことが一般的でした。しかしここ20年以上、日本の預金金利はほぼゼロ。預金だけで資産を十分に増やすことは難しいと言えます。
資産運用をする場合としない場合で、どのような差が生まれるでしょうか。シミュレーションを見てみましょう。
35歳の時点で余裕資金が300万円ある人が、この300万円に加えて、65歳までの30年間、毎月3万円を積み立てていくとします。
資産運用をしなかった場合、65歳に退職する時点で資産は1,380万円になりました。一方、年利3%で資産運用ができた場合、資産は2,441万円になりました。
このケースでは、資産運用をするかしないかで、1,000万円以上の差がついています。退職後も運用を続けながら少しずつ取り崩していくので、資産の減り方も緩やかです。