2022.9.26
手元にまとまった資金があり、投資に回すことを検討していても、大きな金額を一度にまとめて投資して良いか悩んでしまい、なかなか踏み切れなかったという経験はないでしょうか?長期の資産運用では、運用する資産を着実に増やしていくことが重要です。今回のコラムでは、一度にまとめて投資するか迷ったときに役立つ方法をご紹介します。
株式などへの投資では、価格が日々変わります。たいこうNaviが行っている「長期・積立・分散」の資産運用では、短期的な相場変動を気にせず、長期で大きなリターンを得ることを狙っています。ただ、まとまったお金を投資した後に短期でもリターンがマイナスになると、不安に感じる方もいらっしゃると思います。
まとまったお金を一度に投資することに不安を感じる場合、その金額を分けて投資(分割投資)するのも選択肢の1つです。
例えば、余裕資金100万円で資産運用を始めた直後に、相場が5%下落したとします。一括投資なら資産は一時的に5万円減りますが、月に10万円ずつの分割投資なら、開始直後の運用額はまだ10万円なので資産が減るのは5,000円で済みます。
簡単な例を使って、分割投資がどのようにリターンに影響するか見ていきましょう。
相場が下落し、その後に回復した場合、分割投資は有効です。下がっている間に安く購入できることで、相場が元の水準に戻るだけでプラスのリターンになります。
ただ、分割投資はリターンが常に一括投資より高くなるわけではありません。相場が右肩上がりなら、一括投資のほうがリターンは高くなります。
多くの人が相場の先行きに不安を感じ、悲観的な報道が多かったとしても、予想に反して上昇することはしばしばあります。相場の動きは読めないため、どちらがより得かという基準で一括投資か分割投資かを決めるのは、非常に難しいといえます。
長期の資産運用では、無理なく続けていける方法を選ぶことが大切です。まとまったお金を一括で投資するか迷った場合、分割投資の活用をおすすめします。
分割投資なら、投資のタイミングを分けることで、高値で買ってしまうリスクを減らせます。運用を始めてすぐに相場が下落すると、一括投資では資産が目減りしますが、分割投資ならむしろ安く買うチャンスが得られたとポジティブにとらえることもできそうです。
ただ、分割投資をしようと決めたとしても、人は感情に左右されることが多く、日々変動する相場を見てしまうと、決めた通りに自分で投資するのは意外と難しいものです。
たいこうNaviでは「自動積立」で同じ月に複数回、定額で積み立てることができます。まとまった資金を投資する場合、通常の積立額を一時的に増やし、分割して投資するということもできます。こうした機能を使って、感情に左右されることなく着実に運用資金を積み上げましょう。
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