株式会社マルト長谷川工作所に対するシンジケートローンの組成について

  • 2022.02.01
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 株式会社大光銀行(本店 新潟県長岡市、頭取 石田 幸雄)は、アレンジャーとして株式会社マルト長谷川工作所(本社 新潟県三条市、代表取締役 長谷川直哉)とシンジケートローン契約を締結しましたのでお知らせいたします。

 同社は、2024年に創業100周年を迎える、「ものづくり三条」を代表する作業工具メーカーのパイオニア企業であり、高い機能性を持ち、美しく洗練された同社の製品は、国内のみならず、欧米を中心とした世界各国で高い評価を得ています。

 また、その独自性の高い製品開発力に着目され、新潟大学医歯学総合病院(以下、「大学病院」)との医工連携により、巻き爪処理に特化した爪切りの開発や、リウマチ患者向けの手首を返さずに使用できるニッパーの研究開発等、医療・介護向けの新分野への進出にも注力しています。

 本件は、大学病院からの高度なニーズに対応すべく高精度な製造機械を導入し、新分野の生産体制を整備する同社の設備投資に対し、当行がアレンジャー(主幹事)としてシンジケート団(協調融資団)を組成し、金融面から支援するものです。

 当行は、今後もお客さまの資金ニーズに積極的にお応えするとともに、地域経済の活性化に貢献してまいります。



1.シンジケートローンの概要
借入人 株式会社 マルト長谷川工作所
アレンジャー(主幹事) 株式会社 大光銀行
エージェント
(事務代理人)
株式会社 大光銀行
参加金融機関 三条信用金庫
株式会社 商工組合中央金庫
株式会社 第四北越銀行(以上、五十音順)
契約形態 コミットメントライン契約、タームローン契約及び実行可能期間付タームローン契約
組成総額 8.8億円
資金使途 機械設備購入資金、工場改築資金及び事業資金

2.借入人の概要
本社所在地 三条市土場16番1号 創業 1924年(大正13年)5月
代表者 代表取締役社長 長谷川 直哉 資本金 1,000万円
売上高 12.8億円(2021年12月期) 従業員数 125名(2021年12月末現在)
事業内容 作業工具製造業
特記事項
  • ・同社は、ペンチやニッパーなどの作業工具や、爪切りを中心とした理美容用具を製造する金属加工メーカーであり、「KEIBA」(作業工具)及び「MARUTO」(理美容用具)の2大ブランドを展開しております。
  • ・特に、「KEIBA」ブランドのゲートカッター(※)においては、その繊細で鋭い切れ味が評価され、北米市場において永きにわたりトップシェアを維持しています。
  • ・また、他社に先駆けてデザインの重要性にも着目し、機能性に併せ美しいフォルムを追求してきた結果、1982年に全国有数の金属製品の一大産地である三条市において初となる「グッドデザイン賞」に選定されたほか、これまでに70以上の各種デザイン賞を受賞しております。2020年には、新潟県内の経済発展に貢献した企業に送られる「新潟県経済振興賞」も受賞しました。
  • ・2019年には、製品のギャラリー兼ショップにセミナーホールを併設した体験型ショールーム「マルトパドック」を本社工場の敷地内にオープンし、製品の製作工程を見学できるファクトリーツアーを随時実施するなど、修学旅行や社会科見学を通じて地場産業や地域社会の発展に貢献しています。
  • (※)ゲートカッターとは
    樹脂成型時において、製品をランナー(ゲートからの樹脂の通り道)から切り離すためにゲート(金型へ樹脂を流し込むための入り口)を切断する専用ニッパーのこと。

以  上

【本件についてのお問合せ先】 電話 0258(36)4111
地域産業支援部 白勢(内線3450)
麦倉(内線3446)